ScalarDL でデータをバックアップおよび復元する方法に関するガイド
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ScalarDL は、非トランザクション (おそらくトランザクション) データベース上で非侵襲的にトランザクション機能を提供する ScalarDB を使用するため、 トランザクション的に一貫した方法でデータベースをバックアップおよび復元するには、特別な注意を払う必要があります。 このガイドでは、トランザクション的に一貫性のある ScalarDL バックアップを作成および復元する方法を説明します。
まず、ScalarDL Ledger のデータベースをバックアップおよ び復元する方法について説明します。 次に、Auditor が使用されるケースをカバーするためにプロセスがどのように拡張されるかについて説明します。
Ledger データベースのバックアップを作成する
トランザクション データベースの場合
JDBC データベース
JDBCデータベースはお好みの方法でバックアップが可能です。
JDBC データベース上の ScalarDL でのバックアップの要件の 1 つは、すべての ScalarDL 管理テーブル (コーディネーター テーブルと scalardb テーブルを含む) のバックアップがトランザクション的に一貫性があるか、トランザクション的に一貫性のある状態に自動的にリカバリ可能である必要があることです。
つまり、単一トランザクションですべてのテーブルをダンプして、一貫性のあるスナップショットを作成する必要があります。 たと えば、MySQL では mysqldump
コマンドを --single-transaction
オプションとともに使用し、PostgreSQL では pg_dump
コマンドを使用してこれを実現できます。
または、Amazon RDS (Relational Database Service) または Azure Database for MySQL/PostgreSQL を使用している場合は、要件を満たす自動バックアップ機能を使用して、バックアップ保持期間内の任意の時点に復元できます。
非トランザクション データベースの場合
トランザクションの一貫性のあるバックアップを作成するための基本戦略
トランザクションの一貫性のあるバックアップを作成する 1 つの方法は、ScalarDL クラスターに未処理のトランザクションがない間にバックアップを作成することです。 基礎となるデータベースがポイントインタイム スナップショット/バックアップ メカニズムをサポートしている場合は、その期間中にスナップショットを取得 できます。 基礎となるデータベースがポイントインタイム復元/回復メカニズムをサポートしている場合は、復元ポイントを期間内の特定の時刻 (できれば中間時刻) に設定できます。
これを簡単に実現するために、ScalarDL は一時停止 API を公開して、ScalarDL に未処理のトランザクションを排出させ、新しいトランザクションの受け入れを停止させます。 また、scalar-admin という単純なクライアント プログラムも提供しており、ScalarDL クラスターに対して一時停止リクエスト (および一時停止解除リクエスト) を行い、一時停止期間を取得します。
ポイントインタイム復元/回復メカニズムを使用する場合は、NTP などのクロック同期を使用して、ノード (ScalarDL ノードと一時停止を要求するクライアント ノード) 間のクロック ドリフトを最小限に抑えることをお勧めします。 そうしないと、一時停止期間として取得される時間が実際に一時停止が行われた時間と大きく異なる可能性があり、進行中のトランザクションが存在する時点に復元される可能性があります。 また、クロック同期ではノード間のクロックを完全に同期させることはできないため、十分な時間 (10 秒など) を一時停止し、一時停止期間の中間時間を使用することをお勧めします。